2003-12-30から1日間の記事一覧

手塚治虫はどこにいる/夏目房之介

だいぶ前の本ではありますが。実際にペンで模写しながら描線とコマの分析を進めるところが説得力満点。分析はふむふむと読み進むのだけど、むしろ興味持ったのは50年代、アトム以前の作品に筆者が少年時代を迎えていて、とりわけそこに魅力を感じているとい…

バカの壁/養老孟司

科学でも、宗教でも、一方的な一元論に陥るのはたやすい。でも、複眼的な視界を見開いていることが大切。 個性は人間の身体や脳の機能上、限られたものでしかなく、教育で主題に掲げることは無意味という批判。むしろ、人を思いやることを重視したらどうか、…

祇園の教訓/岩崎峰子

全く未知の世界の花柳界。祇園甲部で芸妓つとめた筆者による人間観察。素直な心をもって、楽しむことを精一杯楽しむことは大事だけど、こころにゆとりをもつか、切り替えがうまい人でないと、なかなかできないことだよな。 接する側の心構えは、やはり聞き上…

catcher in the rye / Sallinger

もっと早いときに読んでおきたかった本。若いときにエネルギーもてあましているのに、どうしたらよいかはっきりしない。煮え切らない思いは、もちろん、今も持ったりするけど、少なくとも今の生活と仕事に打ち込むんでしょうね。そんな年末年始。

外交官の舌と胃袋/西村ミツル

一番批判的な対象は、キャリア書記官。確かに、距離は遠いとは聞きますが。

年末年始に読んだ本、まとめて記載であります