BiSimulationのPV

3月発売のシングルのPVが公開されて3週間あまり経ちました。
インストア含めライブだともうずいぶん演っていて、ワンマンだと2回ずつやったりとか、発売日までのプロモーション期間の期間も十分ある中勝負かけてきた感じあり。

PVはスローモーションで上半身を写す構図をメインで、その分メンバーの表情に鬼気迫るものがあって、ディープキスを本気でやった「パプリカ」に匹敵するほど、表現豊かなものになってると感じました。正直、血が飛び散ったり傷メイクをしているのはそれを引き立たせる仕掛けでしかなくて、グロテスクにはまるで感じない。

ゆっふぃーは限界超えたかのように焦燥して、みっちぇるの不気味な笑みは何か取り憑いたかのよう。のぞしゃんは追い込まれた心身の疲れから出るような白い息が映しだされてる。プー・ルイは限界超えたかのように倒れる白いボードの前でにったりと笑顔を湛えて、セックスで上気したらこんな表情するのかとか想像したらとても、いたたまれないくらい興奮した。Bメロの「未来は」のところの、口元緩めて甘くささやくかのような発音に一緒に昇天したい、いやエクスタシーを感じずにはいられないす。
そんな4人を脇に、アイドルを背負うかのように笑って踊り続けるわっきーに底知れない強さを感じて、ピュアといわれるキャラを体現して見せている。実際めちゃくちゃ体力あるんだと思うし、BiSが辛うじてアイドルの対面をマスに訴えるのに彼女の存在は計り知れない。しかしながら、これが公開された数日後に脱退が発表されて、PVの最後に達観したかのような満足した表情で、強い存在を見せつけてこのPVのクライマックスにしてすべてを持っていくシーンの真意が脱退が決定していたからなのかと思うと、たまらなく切ない気持ちになった。その人生の一瞬を、このPVに切り取られて、多分これからもアイドルヲタに語りづがれていくのかもと思うと。