天守物語

 ラオスに来てから初めて見る演劇。会社の某事業40周年記念のイベントで、教員養成校で活動している協力隊員が、ラオス人生徒とともに作り上げるドラマ。よくあそこまで作ったなぁ、しかも、それをラオス人が演じることができたなぁ、というのが率直な印象。舞台美術のつくり込みとか、立体的な動きを見せる演出とか、果たして今まで百人以上のスタッフが一団となって、ラオス人がここまでの高みを演じることができたか?と聞かれると非常に少ないのかも。
 恋愛ものに対する政府の規制もあるに違いなくて、それを押し通す力が相当行ったと思う。
 それで、ラオス人の感想はというと、求愛の台詞がまどろっこしいと。ラオス人はもっとストレートなのになんでそんなに口説かないとならないの?まあ対する日本人の複雑なプロセスを思えばごもっともなんだけど、そうでもないと文学として成り立たないしね。