ラオスがミャンマー支援
5月8日付ビエンチャンタイムズ紙によると、ラオス政府は7日、ミャンマーに対し現金20,000US$、2.5トンの食糧(即席めん、魚の缶詰、粉スープ、飲料水)を寄付しました。外務副大臣が専用機で直接ヤンゴン国際空港へ飛び、ミャンマー政府に手渡しました。
サイクロンはカトリーナに匹敵する規模みたいですね。亡くなった方のご冥福をお祈りします。
それにしても、現金はさておき食料2.5トンは正直、あまりに小さい規模ですが、良く考えてみれば政府専用機(軍用のY12クラスでしょう)に載せられるだけ、といったところでしょうか。副大臣もわざわざ行きますし、隣国へのちゃんとした対応だと思います。
こうしたとき、諸外国及び他援助機関の対応が比較になって、ある意味競争状態ですが、政治的・地勢的に眺めてみるといろいろ想像できます。5月7日現在で以下のような状況。
- 米国:計25万ドル(約2600万円)の初期支援と、300万ドル(約3億1000万円)の復興支援を表明。USAIDの災害援助対応チーム(Disaster Aid Response Team、DART)は派遣準備を進めているものの、支援要請及び入国ビザが得られていない。
- 欧州連合(EU):200万ユーロ(約3億2600万円)の初期支援
- WFP:ヤンゴンにて食料品配布を開始(5月6日付 時事通信社)
- UNHCR:配給用の缶詰、ビニールシートなど5万ドル(525万円)分の援助物資を調達(5月7日付 時事通信社)
- 国際赤十字社・赤新月社連盟:20万スイスフラン(約2000万円)の拠出を発表(5月7日付 共同通信社)
- 英国:国連や慈善団体を通じた500万ポンド(約10億円)の緊急支援
- ギリシャ:20万ドル(約2100万円)の経済支援、医薬品などの支援物資を積んだ航空機1機の派遣
- スペイン:国連の世界食糧計画(World Food Programme、WFP)を通じた50万ユーロ(約8000万円)の初期支援
- 日本:6,400万円相当の援助物資
- 中国:100万ドル(約1億円)の緊急支援と復旧支援を数次に分けて実施
- タイ:40万ドル(約4200万円)相当の食糧、飲料水、医薬品など
- インドネシア:100万ドル(約1億円)相当の支援
- シンガポール:20万ドル(約2100万円)の経済支援
- 韓国:10万ドル(約1050万円)相当の緊急援助物資
- スウェーデン:1500万クローナ(2億6000万円)の緊急支援