Baby cruising Love / Perfume

 暖かみある真っ直ぐな、伸びやかなサビにすでに中毒です。Seventh Heavenの持つ魅力を音ではもっともっと純粋に示した感じで、でも歌詞ではPerfect Star...のような終わってしまった恋を振り返る切なさ、中田さん得意の世界が炸裂する。「恋の運命、愛の証明」、「ふたりの航海(なるほど、cruiseにつながるわけですね。一方で、航海⇒二人の距離感に気づくのが遅いことへの「後悔」とも感じられて、切ない。)」とか、「会いに行きたいよ 遠い空間を」とか、耳に残る歌詞と語尾の伸びが満載。
 エレクトロ3部作とポリリズムで最先端の音楽実験を経て、ファンの支持が広がっているタイミングで、この曲でブレイクが定着するとすれば、この上なく思い出になりそうな曲です。周りのブログを見ていると、何回も聞くと、ちゃんとした音源で聞くと良さが増しそう、との意見がありましたが、小生もそう思います。ポリリズムのときは、何十回聞いた後に、初めて聞こえたノイズを発見したりして、そういう遊びとも見える、けど緻密な作りこみにまた期待してます。
 そういえばその昔、テクノとブラジリアンやソウルが接近した時にcosmic soulなる名称がremix誌で提案されたけど、そのときに聞いた音(というか、聞きなおさないと忘れてる)より納得感というか、そのイメージへの親和性をより感じたりします。