Unicode

 UnicodeはPax americanaの具現との意見も。曰く、もともとアメリカの業界団体の影響が強いUnicode Consortiumにおいては、如何にアジア言語を自らの標準に取り込むかが主課題で、言語の多様性には目が行かないし、言語学的な議論も不足がち。
 何でも、骨という漢字について、中国と日本では漢字が異なるらしいのですが、例えば、

  • 日本における骨と中国におけるは異なる

 という文章は、「骨」という漢字が一緒のコードで定義されるとその差異は示せないことになってしまう。
しかし、略字体と繁自体みたく漢字の表示が異なる例があるのはもちろんなのですが、言語によって字体が異なるために表示が微妙に異なることもあるそう。反面、Unicodeで定義できる文字数は6万5千あまり(その後バイト数拡張されたのかしら?)で、日本語、中国語、韓国語を定義するキャパシティはとても無い。
 それから、Unicodeとは別の、ISOからみのものだったと思うのですが、ラオスのフォントはタイに「ついでに」定義されてしまって、ラオス文字のABC順と異なる順序で定義されているそう。アプリ開発マッピングが煩雑になる理由があるのか、定義を管理する団体に修正を申し入れても、国際標準として合意した(ラオスは噛んでいないのに)体系を今さら修正はできない、なんて理由で受け付けてもらえない。
 それ以前に、国内で文字コードを標準化する作業はまさに実施しているところで、その理由もあってラオ語IMEアプリケーションは複数あって、相互のコードは独立しているため別のIMEで書いたテキストファイルを読むことが出来ない、なんて事態が日常起こっています。