東京江戸博物館の円山応挙展へ。あれだけの作品を一度に見る機会はそうないのでしょう、実際、本格的な展示は70年ぶりとか。
 テーマである写生の「実、虚、心」は、あまりよく分からずも、孔雀の羽一枚、松の葉一葉まで、とことんまで色と筆のタッチを練り込む執念は鬼気迫るものを感じる。波濤の図は波が塊になって連なる迫力と、しぶきの細やかさが一緒になって、思わず後方へ流されそうになる。