表題に関するセミナーを受けに、市ヶ谷へ。
バングラデシュで、飲料水の砒素汚染対策を協力しているAAN(asia arsenic network)からの事例紹介。砒素対策は、科学データに基づいて行うべき、という結論は大いに賛成。事実、対象地区の網羅的な井戸水質分析による色分け(ペンキで基準以内なら緑、基準以上なら赤、といった具合。)したり、定期的に調査し直したり、地道だけど大事。井戸の維持管理や、砒素のリスクについては、現地のトレーナーを養成して、現場で実施する。これまた地道。
 砒素対策は、「浅井戸(dug well)と砂ろ過」(一番簡便)か、「池水と砂ろ過」(池の利用確保が課題)か、深井戸(お金がかかる)。だけど、対策しても砒素が抑えられなかったり、水文学的には未知の部分が多いようです。
プロジェクトの持続性に期待したいなぁ、水資源分野の興味ででていたんだけど、関係者の汗が見えるだけに、そう願いたい発表会でした。